昆虫の顕微鏡写真3種

今日も又雨、顕微鏡で3種の昆虫を覗いて見る事にした。
顕微鏡の接眼レンズに、スマホのレンズを近付け、一瞬画像とピントが合った瞬間がシャッターチャンス。息を詰め、神経集中、粘り強さ確認出来ただけでも収穫!

この古い実体顕微鏡の、接眼レンズにスマホのレンズを押し当て、画像が合う一瞬を狙う。

仲間よりいただいたタマムシ。鳥は、色が変わる物を怖がる性質があり、この金属光沢が鳥を寄せ付けない。

どう見たって金属。板金、メッキ、塗装で仕上げたみたい。

構造色により、金属光沢を発している為、死んでも色褪せしない。

表面の微細構造による、光の分光、干渉が、様々な色彩を出す。

この翅模様のユニークさが大好き、イシガケチョウ(石崖蝶)です。
温暖化で北上しているらしく、丹波篠山市の仲間より、庭で採れたとの嬉しい連絡あり。

墨絵の様な模様が見て飽きない。

黒線は、花びらの様な鱗粉の集まりで、濃淡、太さが決まるのが分かる。
もっと拡大出来れば、鱗粉が差し込まれているポケットが見えるらしい。

最後は、綺麗な翅に魅せられる、ミドリシジミである。この様に表面全体が、金属的な光沢を持つのが♂ 。♀は表面全体が焦げ茶色である。

黒の縁取りとのコントラストが素晴らしい後翅である。60年近く前の標本で、鱗粉も欠落しているが、ウットリさせられる。

翅裏は、コロッと世界が変わり地味である。採集時は、捕虫網で枝をたたき、飛ぶところを見ると、分かりやすい。

オオムラサキ一人放蝶会

国蝶オオムラサキは、幼虫11頭中、10頭が無事成虫(♂6頭、♀4頭)となり、卵もエノキの葉にそこそこ産んでくれた。そこで感謝の気持ちを込めて、全頭を放蝶し、森でも新しい命が育まれる事を祈った。
例年なら、丹波の森公苑で大勢の子供たちと放蝶するのだが、今年はコロナの影響で
一斉放蝶会は中止となった。我が地域は子供がおらず、私一人ひっそりと執り行った。
私の頭の上に飛び立ったところのオオムラサキが見えます。

詳しくは、オオムラサキprojectをご覧下さい。