オオムラサキ奇跡の一頭

篠山では、庭のケージで、国蝶オオムラサキの飼育、繁殖に努めておりますが、昨年、大量発生したエノキワタアブラムシと蟻との闘いに、今年は、覚悟して、臨んでおります。
蟻は、何とか抑える事が出来たが、ワタアブラムシの繁殖力には対応不可。蝶の幼虫は、ストレス等で葉を食べれず、悲しいかな、全て死に絶えた様だ。
ところが、どう生き抜いたのか、今日、♀の成虫1頭発見。一筋の光明、何事も諦めたらあかん。
ありがとう、良く頑張った、急いでエサ作るからね。

オオムラサキ幼虫の食樹エノキ根元の周りに、殺蟻剤を置くと、蟻は、中の薬を巣に持ち帰り、蟻の巣ごと全滅。
これが効いたのか、対蟻作戦は成功。

白いのが、エノキワタアブラムシ。毎日倍増し、出す蜜でスス病併発、エノキの葉が呼吸出来ず、半枯れで黒く変色する。
フワフワと飛び回り,近づくと、引っ付くわ、口鼻から吸い込むわで、手に負えない。

これは電撃殺虫ラケット。振り回して、飛ぶワタアブラムシを感電させるのだが、まるで、追いつかない。
虫を吸い込むリスクもあり、諦めた。

0と1とは、雲泥の差。1頭の可愛い天使の蝶の為、急いで、人工樹液(焼酎、水、カルピスを混ぜ、1週間発酵させたもの)を作った。

急ごしらえのエサ(バナナに穴を明け、人工樹液をかけたもの)に止まり、口吻を伸ばすが、未熟性の樹液の為、直ぐ、辞めて、飛び去った。
でも、これで一安心。あと、奇跡で、羽化した♂の蝶が、現われてくれたらなあ!
PS:その後、なんと♀2頭がどこからか羽化。詳細は、オオムラサキProjectをご覧ください。